採用サイトの写真の選び方 撮影前に決めることと掲載時の確認点
採用ページを作る段になって、載せる写真が無いことに気づく。よくある場面です。社内にあるのは忘年会の集合写真と、数年前の朝礼の1枚だけ。撮影を頼むにも、何を撮ってもらえばいいか分かりません。
求職者は写真から、そこで働く自分を想像します。整った写真より、働いている場面が見える写真のほうが伝わります。何を撮るかを先に決めれば、撮影も選定も迷いません。
この記事でわかること
- 採用ページに必要な写真の種類と枚数
- 撮影の前に決めておくこと
- フリー素材を使ってよい場面とよくない場面
- 社員の同意の取り方と、退職したときの扱い
写真は雰囲気ではなく判断材料として見られている
求職者が採用ページの写真から読み取るのは、働く場所の様子、一緒に働く人の年齢層、仕事の実際の中身です。おしゃれかどうかは判断の中心ではありません。
写真が1枚もない採用ページは、条件だけが並ぶ求人票と同じ情報量になります。逆に、素材写真の外国人が笑っている画像だけが並ぶページも、会社の情報としては何も伝えていません。自社で撮った写真が持つ価値はここにあります。
載せるべき中身の全体像は採用サイトに必要なコンテンツにまとめています。この記事は写真に絞ります。
撮っておきたい写真の種類
優先度が高いのは、仕事をしている場面、働く人、職場の環境の3つです。この順に押さえれば、最低限は成立します。
仕事をしている場面
実際の作業、打合せ、接客、現場の様子。何をする仕事かが一目で伝わります。手元のアップ、道具や機械、画面に向かう姿勢など、具体的なカットがあると解像度が上がります。ポーズを作った写真より、進行中の様子のほうが自然に見えます。
働く人
先輩社員の顔が見えると、年齢層や雰囲気が伝わります。全員が同じ角度で正面を向いた写真より、話している場面や作業中の表情のほうが読まれます。人数が少ない会社でも、1人か2人載せる価値はあります。
職場の環境
事務所、休憩スペース、更衣室、駐車場。応募前に知りたい生活面の情報です。飾らない状態で撮ってください。片付けすぎると、入社後の落差になります。
会社の外観と周辺
通勤する場所が想像できると、応募の心理的な距離が縮まります。最寄り駅からの道のりや、周辺の様子も1枚あると親切です。
撮影の前に決めておくこと
撮影当日に決めようとすると、時間が足りなくなります。次の5つは事前に決めておいてください。
何のカットを何枚撮るか
ページの構成を先に作り、どこに写真を入れるかを決めます。そこから逆算して撮影リストを作ってください。リストがないと、似た写真ばかりが増えて、必要なカットが抜けます。
誰に登場してもらうか
写る人を先に決め、当日の予定を空けてもらいます。声をかけるときは、掲載する場所と使い方も一緒に伝えてください。当日いきなり頼むと、断りにくい状況を作ってしまいます。
服装と身だしなみ
制服があるなら統一します。私服の職場なら、普段どおりで構いません。普段スーツを着ない職場で全員がスーツを着ると、入社後の実態と食い違います。
写り込みを避ける場所
取引先の名前が入った書類、顧客情報が映った画面、他社の商品。撮影前に片付けるか、撮影範囲から外してください。あとから気づいて使えなくなる写真が減ります。
撮影する時間帯
自然光が入る時間帯のほうが、室内は明るく写ります。業務が立て込む時間は避け、協力してもらいやすい時間を選んでください。
フリー素材をどこまで使ってよいか
素材写真は補助として使う分には有効ですが、人が写った写真を主役に置くと逆効果になります。求職者は、それが自社の人ではないと分かります。
使ってよい場面
背景として使う抽象的な画像、地図や図解の素材、記事の挿絵。人物が特定されない用途なら問題ありません。制度の説明や、募集要項のページの装飾に使う分には、実害はありません。
避けたほうがよい場面
社員紹介の位置に素材の人物写真を置く、職場の様子として他社のオフィス画像を使う。この2つは、事実と違う印象を与えます。応募して来社したときの落差にもつながります。
ライセンスの確認
無料で配布されている素材でも、商用利用の可否や、人物写真の使用範囲に条件がある場合があります。ダウンロード元の利用規約を確認してから使ってください。制作会社に用意してもらう場合は、契約終了後も使い続けられるかを確認します。
社員の同意と、退職したときの扱い
顔が写る写真は、掲載範囲と期間を伝えたうえで同意を取ってください。口頭だけで済ませると、後から扱いに困ります。
同意を取るときに伝える項目
掲載する場所、使う目的、掲載する期間、SNSや求人媒体でも使うかどうか。この4点を伝えます。文面にして残しておくと、担当者が変わっても引き継げます。
退職したときにどうするか
退職者の写真をそのまま載せ続けるかは、あらかじめ決めておいてください。掲載を続ける場合も、本人の意向を確認できる形にしておくと安全です。実務では、退職時の手続きに写真の扱いを1項目入れておく方法があります。
すぐ差し替えられる形にしておく
写真の差し替えに制作会社への依頼と費用が必要だと、対応が後回しになります。月額に更新が含まれる契約か、自社で差し替えられる仕組みかを確認しておいてください。
顔を出したくない社員がいる場合
後ろ姿、手元、横顔といった撮り方があります。無理に顔出しを求めず、載せられる形を相談してください。人数が少ない会社では、代表や経営者の写真から始める方法もあります。
掲載するときの技術的な確認点
写真の枚数が増えると、ページの表示が重くなります。スマートフォンで見られることを前提に確認してください。
ファイルサイズを調整する
カメラで撮った写真をそのまま載せると、読み込みに時間がかかります。表示に必要な大きさへ調整してから使ってください。開いた瞬間に何も表示されない時間が続くと、そこで戻られます。
縦横比をそろえる
社員紹介の写真が1枚だけ縦、他が横といった状態は、並べたときに整いません。撮影の段階で向きをそろえておくと、後の調整が楽になります。
代替テキストを入れる
画像が表示されない環境や、読み上げ機能を使う人のために、写真の内容を短く説明する文字を設定します。装飾目的の画像には不要ですが、内容のある写真には入れてください。
撮影日を記録しておく
いつ撮った写真かを社内で記録しておくと、更新の判断がしやすくなります。数年前の写真が並んだままの状態を避けられます。見やすさ全般については見やすいホームページの条件もご覧ください。
費用をかけずに始める場合
撮影を外注する予算がすぐに用意できない場合でも、スマートフォンで撮った写真から始められます。
明るい場所で撮る、被写体に近づく、水平を意識する。この3つを守るだけでも見られる写真になります。逆光を避け、蛍光灯の下では手元が暗くなりやすい点に注意してください。数を多く撮って、後から選ぶほうが失敗が減ります。
見てからwebでは、契約前に動くトップページを最大3案まで無料で制作します。手持ちの写真でどう見えるかを確認してから、撮影が必要かどうかを判断できます。制作費は0円で、LIGHT月額9,900円が1〜2ページ、BUSINESS月額14,900円が3〜7ページ、RECRUIT月額19,900円が8〜12ページです。税別、最低契約6ヶ月、初回は3ヶ月分の先払いになります。月額には月3回までの更新が含まれるため、写真の差し替えは更新の範囲で対応できます。写真撮影そのものは別途見積もりになります。
よくある質問
写真は何枚くらい必要ですか
ページ構成によりますが、仕事の場面、働く人、職場の環境で最低3枚から始められます。増やすときは、似たカットを並べるより種類を変えるほうが効果的です。
スマートフォンで撮った写真でも大丈夫ですか
使えます。明るい場所で、被写体に近づいて撮ってください。主要なカットだけプロに頼み、日常の様子は社内で撮るという分け方も現実的です。
社員が顔出しを嫌がる場合はどうすればよいですか
後ろ姿や手元のカットで対応できます。無理に求めず、載せられる形を一緒に決めてください。代表の写真だけでも、無いよりは伝わります。
退職した社員の写真は削除すべきですか
掲載の同意をどこまで取っていたかで判断します。取り決めがない場合は、本人へ確認するか差し替えるほうが安全です。あらかじめ退職時の扱いを決めておくと迷いません。
フリー素材だけで採用ページを作ってもよいですか
作れますが、社員紹介や職場の様子に使うと事実と違う印象を与えます。人物が写る位置は自社の写真を使い、素材は背景や図解に留めてください。
まとめ
採用サイトの写真は、仕事をしている場面、働く人、職場の環境の3つを優先してください。整った写真より、実際の様子が見える写真のほうが判断材料になります。
撮影の前に、カットのリスト、登場する人、服装、写り込みを避ける場所、時間帯を決めておきます。当日に決めようとすると、必要なカットが抜けます。
顔が写る写真は、掲載範囲と期間を伝えて同意を取り、退職時の扱いもあらかじめ決めてください。差し替えがすぐできる形にしておくと、古い写真が残り続ける状態を避けられます。
