ホームページの保守契約で確認すること 作業範囲と解約時の扱い
毎月支払っている保守費用で、実際には何をしてもらえているのかがよくわからない。修正を頼んだら「それは保守の範囲外です」と言われて追加費用になった。他の会社に変えたいと思って相談したら、ドメインの名義が制作会社になっていて手続きが進まない。保守契約をめぐるつまずきは、いずれも契約時に確認していれば防げたものがほとんどです。
保守契約の中身は会社によって大きく違い、同じ「月額保守」という名前でも含まれる作業がそろっていません。金額だけを比べて選ぶと、必要な作業が入っていなかったり、逆に使わないものに払い続けたりします。この記事では、契約前に必ず確認したい4つの項目と、契約書で見落としやすい条項、そして乗り換えを考えるときの手順まで整理していきます。
この記事でわかること
- 保守契約に含まれる作業の一般的な範囲
- 契約前に確認すべき4つの項目
- 契約書で見落としやすい条項
- 保守会社を乗り換えるときの手順と注意点
保守契約に含まれる作業
まず、一般的にどんな作業が保守と呼ばれているのかを整理します。会社によって呼び方も区切り方も違うので、見積もりを比べるときはこの分類に当てはめて考えると差が見えます。
| 作業の種類 | 中身 | 含まれないことがある |
|---|---|---|
| サーバー・ドメイン管理 | 契約更新、期限管理、設定変更 | ほぼ含まれる |
| SSL・セキュリティ | 証明書の更新、システムの更新適用 | ほぼ含まれる |
| 障害対応 | 表示されなくなったときの復旧 | 対応時間に制限がある場合あり |
| バックアップ | データの定期的な取得と復元 | 別料金のことがある |
| 内容の更新 | 文言修正、写真差し替え、ページ追加 | 別料金または回数制限が多い |
| 解析・レポート | アクセス状況の報告 | 含まれないことが多い |
「保守」と「更新」は別と考えたほうが安全
もめごとの多くは、内容の更新が保守に含まれると思っていた側と、含まれないと考えていた側のずれから起きます。保守はサイトが壊れない・危なくない状態を保つ作業で、内容の更新は別、という切り分けが一般的です。ただしこれは決まりごとではないため、契約書に何が書かれているかがすべてになります。作業全体の内訳はホームページの保守とは何かをまとめた記事でも整理しています。
契約前に確認する4つの項目
金額を比べる前に、この4つを書面で確認してください。ここが曖昧なまま契約すると、後から必ず認識のずれが出ます。
1. 作業範囲と回数
「軽微な修正は含みます」という表現だけでは、どこからが軽微なのかで解釈が分かれます。文言の修正は何箇所までか、写真の差し替えは含むか、ページの追加は別料金か、月に何回まで依頼できるのか。ここを具体的に書いてもらってください。回数制の場合は、使わなかった月の分を繰り越せるかも確認しておくと無駄が出ません。
2. 対応の速さと時間帯
依頼してから反映されるまでの目安と、障害が起きたときの連絡手段を確認します。営業日の何日以内に対応するのか、夜間や休日に表示されなくなった場合はどうなるのか。イベントの告知を急いで出したいときに1週間かかる契約では、実務で使えません。
3. ドメインとサーバーの名義
これは見落とされやすいのに、後から取り返しがつきにくい項目です。ドメインの登録名義が自社になっているか、サーバーの契約者が誰か。制作会社の名義になっていると、乗り換えるときに移管の同意が必要になり、話がこじれると身動きが取れなくなります。名義は自社にしておくのが原則です。
4. 解約時の扱い
解約したときに、サイトのデータを受け取れるのか。ドメインをそのまま使い続けられるのか。制作会社独自の仕組みで作られている場合、他社に移せない形になっていることがあります。契約前に「解約したらどうなりますか」と一言聞いておくだけで、将来の選択肢を確保できます。
契約書で見落としやすい条項
実際の契約書で、後から問題になりやすい部分を挙げます。
自動更新と解約の申し出期限
多くの保守契約は自動更新です。解約したい場合、更新の何ヶ月前までに申し出る必要があるのかが決まっていることがあります。この期限を過ぎると、もう1年分の支払いが発生します。契約開始時にカレンダーへ記入しておくと安心です。
最低契約期間
最低契約期間が設定されている場合、途中で解約すると残りの期間分の支払いが必要になることがあります。期間そのものが悪いわけではありませんが、期間があること自体は先に知っておくべき情報です。
作業の外注と再委託
契約した会社が実際の作業を別の会社に出す場合があります。それ自体は珍しくありませんが、誰が作業するのかによって対応の質と速さは変わります。特に他社が作ったサイトを引き継いだ場合、作りを理解していない人が触ると修正に時間がかかります。
料金改定の条項
サーバー費用の値上げなどを理由に、月額を改定できる条項が入っていることがあります。改定の際に事前通知があるか、通知後に解約できるかを確認しておいてください。
保守会社を乗り換えるときの手順
いまの契約に不満があり、変更を検討している場合の進め方です。
まず手元にある情報を確認する
移る前に、次の情報が自社の手元にあるかを確かめてください。ドメインの管理画面のログイン情報、サーバーの契約者と管理画面、サイトの編集画面のログイン、そして契約書。この4つがそろっていれば、移行はスムーズに進みます。どれかが手元にない場合は、まず現在の会社に確認するところから始めます。
解約の前に次の受け入れ先を決める
解約を先に伝えてしまうと、移行の作業中にサイトが止まる期間が生まれることがあります。次に依頼する先を決め、移行の手順を確認してから解約を申し出るほうが安全です。
移せない形になっている場合
制作会社独自の仕組みで作られていて、他社に移せないケースがあります。この場合は、作り直しを含めて検討することになります。費用はかかりますが、名義とデータを自社で持てる形に切り替えておくと、次からは同じ問題が起きません。
そもそも保守を分けずに持つ方法もある
制作費を一括で払い、そこに保守を付け足す形だと、範囲の線引きが必要になります。制作と保守と更新をまとめて月額に含める形であれば、この線引き自体が発生しません。たとえばサブスク型のホームページ制作である見てからwebでは、月額のなかに毎月3回までの更新、SEO、SSL、サーバーとドメインの管理が含まれ、制作費は0円です。料金はLIGHTプラン(1〜2ページ)が月額9,900円、BUSINESSプラン(3〜7ページ)が月額14,900円、RECRUITプラン(8〜12ページ)が月額19,900円で、いずれも税別・最低契約6ヶ月・初回3ヶ月分の先払いです。契約前に動くトップページを最大3案まで無料で確認でき、気に入った場合だけ制作へ進めます。更新のたびに範囲を確認しなくてよい形は、いまの保守契約で線引きに悩んでいる会社には検討しやすい選択肢です。
一方で、すでにサイトが新しく、更新もほとんど発生せず、社内で編集できる人がいるのであれば、必要最低限の保守だけを契約するほうが総額は安く収まります。更新の頻度と社内体制で選んでください。
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よくある質問
保守契約に内容の更新は含まれますか
含まれないことが多く、含まれる場合も回数に制限があるのが一般的です。保守はサイトが壊れない状態を保つ作業、内容の更新は別、という切り分けが多く使われています。ただし決まりごとではないため、契約書に何が書かれているかがすべてです。「軽微な修正は含む」といった表現だけの場合は、具体的な線引きを確認してください。
ドメインの名義は誰にすべきですか
自社にしておくことをおすすめします。制作会社の名義になっていると、乗り換えたいときに移管の同意が必要になり、関係がこじれると身動きが取れなくなります。取得や管理の作業自体は任せて構いませんが、名義だけは自社で持っておいてください。
解約するとホームページはどうなりますか
契約によって変わります。データを受け取って他社に移せる場合もあれば、独自の仕組みで作られていて移せない場合もあります。契約前に「解約したらどうなりますか」と確認しておくことが、将来の選択肢を残す唯一の方法です。
保守費用が高いか安いか、どう判断すればよいですか
金額だけでは判断できません。サーバーとドメインの管理、SSL、障害対応、バックアップ、更新の回数のうち、どこまでが含まれているかを並べて比べてください。安く見えても更新が別料金であれば、実際の年間費用は変わらないことがあります。
保守契約を解約して自社で管理できますか
可能ですが、ドメインとサーバーの期限管理、SSLの更新、システムのアップデートを自社で担うことになります。これらは技術力より期限管理の問題で、担当者の退職時に引き継がれずに事故になることがあります。社内で確実に管理できる体制があるかを見極めてから判断してください。
まとめ
ホームページの保守契約は、同じ名前でも中身がそろっていません。金額を比べる前に、作業範囲と回数、対応の速さと時間帯、ドメインとサーバーの名義、解約時の扱いの4つを書面で確認してください。ここが曖昧なまま契約すると、後から必ず認識のずれが出ます。
契約書では、自動更新と解約の申し出期限、最低契約期間、作業の再委託、料金改定の条項が見落とされがちです。とくに解約の申し出期限は、過ぎるとさらに1年分の支払いが発生することがあるため、契約開始時にカレンダーへ記入しておくと安心です。
乗り換えを考えるときは、ドメインとサーバーと編集画面のログイン情報が手元にあるかを先に確認し、次の受け入れ先を決めてから解約を申し出てください。線引きに悩み続けるくらいなら、制作と保守と更新をまとめて月額に含める形に切り替えるという選択肢もあります。自社の更新頻度と社内体制から、無理のない形を選んでください。
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