ホームページの運用とは 公開後にやることと続けるコツ
ホームページを公開したところまではよかったものの、その後は何をすればいいのかがわからないまま数年が過ぎている。お知らせの日付が去年で止まっている、載せている商品やスタッフの情報が今と違う、そもそも誰が触っていいのかも決まっていない。制作会社からは「運用が大事です」と言われたけれど、具体的に何をどのくらいの頻度でやることなのかは教わらなかった、という会社は少なくありません。
ホームページの運用とは、公開後にサイトを使える状態と正しい状態に保ち続ける一連の作業のことです。派手な施策ではなく、地味な確認と更新の積み重ねになります。この記事では、運用で実際にやることを4つに分けて整理し、多くの会社がつまずく「続かなくなる原因」と、少人数でも無理なく回すための決め方まで一緒に考えていきます。
この記事でわかること
- ホームページの運用に含まれる作業と、保守との違い
- 公開後にやることを4つに分けた具体的な中身と頻度の目安
- 運用が続かなくなる典型的な原因
- 少人数の会社が無理なく運用を回すための決め方
ホームページの運用とは何を指すのか
運用という言葉は幅が広く、会社や制作会社によって指す範囲が変わります。話がかみ合わないまま契約すると「やってもらえると思っていた作業が含まれていなかった」というずれが起きます。まずは言葉の整理から始めます。
運用と保守は目的が違う
おおまかに言うと、保守はサイトが壊れない・危なくない状態を保つ作業で、運用はサイトの中身を今の会社に合わせて更新し、成果につなげていく作業です。サーバーやドメインの管理、SSLの更新、システムのアップデートといった土台側は保守にあたります。一方で、お知らせの追加、料金や商品情報の書き換え、写真の差し替え、問い合わせの確認といった中身側が運用です。
実際の契約ではこの二つがまとめて「運用保守」として扱われることも多く、そのぶん範囲があいまいになりがちです。月額を払っているのに更新は別料金だった、という行き違いはここから生まれます。保守側の費用の考え方については、ホームページの保守とは何かをまとめた記事で内訳を確認できます。
運用に含まれる作業の全体像
運用でやることを整理すると、次の4つに収まります。どれも1回で終わるものではなく、間隔を空けながら繰り返す性質の作業です。
| やること | 中身 | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| 情報を新しく保つ | お知らせ、料金、商品、スタッフ、営業時間の更新 | 変更が出たとき、最低でも数ヶ月に一度 |
| 問い合わせを受け止める | フォームの動作確認、返信、迷惑メール対策 | フォームは定期的に、返信は都度 |
| 数字を見る | 見られているページ、検索での見え方の確認 | 月に一度 |
| 安全を保つ | SSL、サーバー、ドメイン、システムの更新 | 期限管理と随時 |
公開後に実際にやること
4つの柱をそれぞれ具体的に見ていきます。全部を完璧にやろうとすると必ず息切れするので、まずは何が必須で何が余力があればやることなのかを見極めてください。
情報を今の会社に合わせて更新する
運用のなかで最も影響が大きく、しかも最もさぼられやすいのがここです。営業時間が変わったのに古いままだった、終了したサービスがまだ載っていた、というのは訪問者に直接迷惑がかかります。特に電話番号、住所、営業時間、料金、取扱商品の5つは、間違っていると問い合わせの機会をそのまま失う項目です。
お知らせやブログの更新は「毎週書かないと意味がない」と思われがちですが、そこまでの負担を背負う必要はありません。止まっているように見えないことのほうが大事で、数ヶ月に一度でも新しい記事や実績が増えていれば、訪問者は動いている会社だと受け取ります。書くことがないときは、よくある質問への回答を一つ足すだけでも十分です。
問い合わせが届く状態を確かめる
意外に見落とされているのが、問い合わせフォームが今も正しく動いているかの確認です。メールアドレスの変更、サーバーの仕様変更、迷惑メールフォルダへの振り分けなど、届かなくなる理由はいくつもあります。しかも届いていないことに気づくきっかけがないため、何ヶ月も機会を逃していたと後から判明する例があります。
難しい作業は必要ありません。自社のフォームから自分あてにテスト送信して、受信箱に届くかを見るだけです。これを数ヶ月に一度の習慣にしておくと、静かに損をし続ける状態を防げます。問い合わせそのものが少ないと感じている場合は、ホームページからの問い合わせを増やす方法をまとめた記事もあわせてご覧ください。
数字を見て次の一手を決める
運用を勘だけで続けると、どこに手を入れればいいのかがわからないまま作業だけが増えます。アクセス解析やサーチコンソールのような無料の道具を入れておくと、どのページが見られているか、どんな言葉で検索されて表示されているかがわかります。
細かく分析する必要はありません。月に一度、よく見られているページの上位いくつかを眺めるだけでも、会社が思っている売りと訪問者の関心のずれが見えてきます。見られているページを厚くする、見られていないページは無理に増やさないという判断ができるようになるだけで、運用の労力の使い先が変わります。
安全と期限を管理する
ドメインの更新忘れでサイトが消える、SSL証明書が切れて警告が出る、といった事故は、技術力の問題ではなく期限管理の問題です。誰のメールアドレスに更新通知が届く設定になっているかを確認し、担当者が退職しても引き継がれる形にしておいてください。ここは自社で抱えるより、契約している制作会社にまとめて任せたほうが安全な領域です。
運用が続かなくなる原因
多くの会社は運用の大切さを理解していないのではなく、理解していても続けられずに止まります。原因はだいたい決まっています。
担当者が決まっていない
「気づいた人がやる」という状態は、実際には誰もやらない状態と同じです。専任である必要はありませんが、更新の依頼先と最終的に責任を持つ人だけは決めておいてください。決まっていないと、更新したい内容が出てきても「誰に言えばいいのか」で止まってしまいます。
自分たちで直せない作りになっている
ちょっとした文言の修正や写真の差し替えでも、そのつど制作会社に見積もりを取って発注しなければならない作りだと、面倒さが勝って更新しなくなります。金額そのものより、頼むまでの手間が運用を止めます。制作を依頼する段階で、公開後に自社でどこまで触れるのかを必ず確認しておくのが予防策になります。
目標が大きすぎて息切れする
週2回のブログ更新のような目標を立てて、2ヶ月で止まってしまう例はよくあります。止まったあとに残るのは、更新日付が古いままのブログという逆効果な状態です。最初から回せる量に設定し直したほうが、結果として長く続きます。
少人数の会社が無理なく回す決め方
運用を仕組みにするには、増やすことより減らすことを先に決めるのが現実的です。ここでは3つの決め方を挙げます。
やることを3つに絞る
最低限として、①情報が古くなっていないかの確認、②問い合わせフォームのテスト送信、③よく見られているページの確認、の3つだけを月に一度の作業として決めてしまう方法です。所要時間は30分程度で済みます。余力が出たときにお知らせを1本足す、という順番にすると挫折しにくくなります。
更新の窓口を一本化して外に出す
社内に触れる人がいない場合は、更新作業自体を外部に任せてしまうほうが確実です。その際は「月に何回まで」「どこまでの作業が含まれるか」を契約時にはっきりさせておいてください。範囲があいまいだと、結局そのつど見積もりになって頼まなくなります。外注の判断基準については、ホームページの運用代行で依頼できる範囲をまとめた記事で詳しく整理しています。
更新が前提の契約形態を選ぶ
制作費を一括で払って納品して終わり、という形だと、公開後の更新はどうしても追加費用の話になります。運用を続ける前提であれば、月額のなかに更新や保守が含まれている契約のほうが、心理的な抵抗が少なくて済みます。たとえばサブスク型のホームページ制作である見てからwebでは、月額のなかに毎月3回までの更新、SEO、SSL、サーバーとドメインの管理が含まれる形をとっています。料金はLIGHTプラン(1〜2ページ)が月額9,900円、BUSINESSプラン(3〜7ページ)が月額14,900円、RECRUITプラン(8〜12ページ)が月額19,900円で、いずれも税別・制作費0円・最低契約6ヶ月です。さらに契約前に動くトップページを最大3案まで無料で確認でき、気に入った場合だけ制作へ進めます。更新を頼むたびに費用の判断がいらない形は、運用が止まりやすい少人数の会社と相性がよい選び方です。
もっとも、更新の頻度がほとんどなく、社内に触れる担当者もいる会社であれば、一括制作で作って自社で回すほうが総額を抑えられます。自社にどちらが向くかは、更新の見込み回数と社内の体制で判断してください。
公開後の更新まで含めてどう運用するかは、実際の画面を見ながらのほうが決めやすくなります。今のサイトのURLを送るだけで、トップページ案を無料で確認できます。
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よくある質問
ホームページの運用は具体的に何をすることですか
情報を今の会社に合わせて更新すること、問い合わせが届く状態を保つこと、どのページが見られているかを確認すること、ドメインやSSLの期限を管理すること、この4つが柱になります。新しい施策を打つことより、正しい状態を保ち続ける地味な作業が中心だと考えておくと実態に近くなります。
運用と保守はどう違いますか
保守はサイトが壊れない・危なくない状態を保つ土台側の作業、運用は中身を更新して成果につなげる作業、という分け方が目安になります。ただし契約上は「運用保守」とまとめられることが多いため、見積もりの段階でどちらのどこまでが含まれるのかを確認しておくと行き違いを防げます。
どれくらいの頻度で更新すればよいですか
毎週である必要はありません。料金や営業時間のように間違っていると実害が出る情報は変更が出たらすぐ、お知らせや実績は数ヶ月に一度でも構いません。大切なのは頻度そのものより、止まっているように見えない状態を保つことです。回せない目標を立てて途中で止まるほうが印象を損ないます。
社内に詳しい人がいなくても運用できますか
できます。ただし自社でどこまで触れるかを制作の段階で決めておくことが前提です。文言の修正や写真の差し替えを自分たちでできる作りにしておくか、それが難しければ更新作業ごと任せられる契約にしておくかのどちらかを選んでおくと、公開後に止まりにくくなります。
運用を外部に任せる場合の注意点はありますか
作業範囲と回数を契約時にはっきりさせておくことです。「軽微な修正は含む」といった表現だけだと、どこからが軽微なのかで認識がずれます。月に何回まで、どの作業までが含まれるかを具体的に書いてもらい、それを超えた場合の費用も先に確認しておくと安心です。
まとめ
ホームページの運用とは、公開後にサイトを正しく使える状態に保ち続けることです。中身は、情報を今の会社に合わせて更新すること、問い合わせが届く状態を確かめること、見られているページを月に一度確認すること、ドメインやSSLの期限を管理することの4つに整理できます。どれも派手さはありませんが、放置すると訪問者の信頼と問い合わせの機会を静かに失っていきます。
運用が止まる原因は、担当者が決まっていない、自分たちで直せない作りになっている、目標が大きすぎる、のほぼ3つです。裏を返せば、窓口を決め、触れる状態を確保し、やることを3つに絞れば、少人数の会社でも続けられます。
自社で回すのか、更新ごと外に出すのかは、更新の見込み回数と社内の体制で決めてください。どちらを選ぶにしても、公開後に誰がどこまで触れるのかを制作の段階で決めておくことが、運用を止めないための一番の準備になります。
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