中小企業のホームページの例 目的別4タイプと自社に合う型の選び方
他社のホームページをいくつか見て回ったけれど、どれも自分の会社とは規模が違う。参考にしたいのに、真似できる例が見つからない。中小企業の担当者からよく聞く話です。
参考にすべきは業種や見た目ではなく、そのサイトが何のために作られているかです。目的で分けると、中小企業のホームページは大きく4つの型に整理できます。
この記事でわかること
- 中小企業のホームページを分ける4つの型
- 型ごとのページ構成とページ数の目安
- 自社がどの型から始めるべきかの判断
- 型を選んだあとに増やしていく順番
参考にするのは見た目ではなく目的
同じ業種のサイトを参考にしても、目的が違えば構成は真似できません。まず自社のサイトが何のために存在するかを一つ決めてください。
目的が複数あると、ページが増え続けます。取引先にも求職者にも顧客にも同じ強さで訴えかけようとすると、どの読者にとっても遠い構成になります。一つに絞ってから、余力で足していく順番が現実的です。
目的の絞り方と基本のページ構成は中小企業のホームページの構成で説明しています。ここでは、絞った目的ごとにどんな形になるかを型として示します。
4つの型の一覧
中小企業のホームページは、名刺型、営業型、採用型、店舗型のいずれかに寄ります。まず全体を見比べてください。
| 型 | 目的 | 主な読者 | ページ数の目安 |
|---|---|---|---|
| 名刺型 | 会社の実在と事業内容を示す | 取引先、金融機関、初対面の相手 | 1〜2ページ |
| 営業型 | 問い合わせや見積依頼を受ける | 検討中の見込み客 | 4〜7ページ |
| 採用型 | 応募を受ける、ミスマッチを減らす | 求職者、応募を迷っている人 | 6〜12ページ |
| 店舗型 | 来店、予約、来院につなげる | 近隣の生活者 | 3〜6ページ |
どの型でも、会社概要と問い合わせは共通して必要になります。違いは、そこに何を厚く足すかです。
名刺型 会社の実在と事業内容を示す
名刺型は、社名で検索されたときに正しい情報が出てくることを目的にした最小の構成です。集客より、確認される側の備えとして持ちます。
構成の例
トップページに事業内容、会社概要、問い合わせをまとめる形です。ページを分けるなら、トップページと会社概要の2ページになります。載せるのは、会社名、代表者、所在地、設立、事業内容、連絡先。取引に関わる許認可があれば追加します。
向いている会社
取引が紹介や既存の関係で回っていて、Webからの新規獲得を目的にしていない会社です。個人事業主や、創業から間もない法人にも合います。取引先の与信確認や、金融機関からの照会に備える目的でも使われます。
注意する点
情報が少ないぶん、書かれている内容の正確さが効きます。所在地や電話番号が名刺や登記情報と食い違っていると、逆に不安を与えます。更新の機会は少ないため、変更があったときに直せる体制だけ用意してください。
営業型 問い合わせや見積依頼を受ける
営業型は、検討中の相手に判断材料を渡して問い合わせにつなげる構成です。サービス説明と実績が中心になります。
構成の例
トップページ、事業やサービスの紹介、選ばれる理由や実績、料金の考え方や依頼の流れ、会社概要、問い合わせ。サービスが複数あるなら、サービスごとにページを分けます。よくある質問を足すと、相談前の不安を先に減らせます。
向いている会社
問い合わせから商談につながる業種、比較検討されてから選ばれる業種に向きます。製造業、士業、建設、BtoBのサービス業などが該当します。実績を見せられる材料があるほど機能します。
注意する点
サービスの説明だけでは、問い合わせる理由が足りません。依頼後に何が起きるか、費用がどう決まるか、どんな相談ができるかまで書いてください。料金を確定表示できない場合も、決まり方と追加費用の有無は説明できます。
問い合わせが増えない場合の見直し方はホームページからの問い合わせを増やす方法にまとめています。
採用型 応募を受けてミスマッチを減らす
採用型は、会社の情報に加えて働く実像を伝える構成です。ページ数が最も多くなる型になります。
構成の例
会社としての基本ページに加えて、募集要項、仕事内容、1日の流れ、先輩社員の紹介、働く環境や制度、選考の流れ、応募フォームを足します。職種が複数あるなら、職種ごとにページを分ける形になります。
向いている会社
継続して採用する会社、求人媒体だけでは会社の中身が伝わらない会社に向きます。人手が必要な業種で、応募の質を上げたい場合にも効きます。
注意する点
良いことだけを並べると、入社後の落差になります。仕事の大変な部分や、求める人物像も書いてください。写真が古いまま、募集が終わったのに掲載され続けている状態は、更新されていない会社という印象につながります。
会社サイトの採用ページで足りるか、専用サイトに分けるべきかの判断は採用サイトと会社サイトの採用ページの違いで整理しています。
店舗型 来店や予約につなげる
店舗型は、近隣の生活者が来店を判断するための情報を前に出す構成です。営業時間とアクセスが最優先になります。
構成の例
トップページに営業時間、休業日、電話番号、地図を置きます。そこにメニューやサービスの一覧、店内の写真、予約方法、お知らせを足します。飲食、クリニック、整体、美容室、学習塾などが該当します。
向いている会社
来店してもらうことが売上に直結する業種です。地図アプリやポータルサイトから流入する場合も多いため、そちらに載せた情報と表記をそろえてください。
注意する点
臨時休業や営業時間の変更をすぐ載せられるかが、この型では特に効きます。更新が制作会社への依頼制で数日かかる状態だと、間に合いません。自社で直せるか、すぐ依頼できる契約かを確認してください。
見てからwebの制作事例
見てからwebの制作事例では、次の2社のコーポレートサイトを制作しています。
株式会社NYSKは、鎌倉の材木座で海の家「Sabrosa」を運営する企業です。ハニヤス合同会社は、長野県安曇野市で生成AI研修「ククルビット」などを手がける教育支援・経営支援の企業になります。どちらも会社としての情報を土台に、事業の中身を伝える構成です。
どの型で作るかは、業種より目的で決まります。同じ飲食に関わる会社でも、来店を増やしたいのか、会社としての実在を示したいのかで構成が変わります。
自社がどの型から始めるかの判断
迷ったときは、今どの問い合わせが増えると一番助かるかを考えてください。それが目的になり、型が決まります。
1年以内に採用する予定があるか
あるなら採用型を視野に入れます。ただし年に1名程度なら、営業型か名刺型に採用ページを1つ足す形で足ります。
Webから新規の問い合わせがほしいか
ほしいなら営業型か店舗型です。来店してもらう業種なら店舗型、問い合わせから商談に進む業種なら営業型になります。
まず会社としての体裁を整えたいか
名刺型から始めてください。1〜2ページで公開し、必要が出た段階で足していく順番が費用も手間も抑えられます。
複数当てはまる場合
一番急ぐものを一つ選んでください。全部を同時に満たそうとすると、ページが増えて公開が遅れます。公開してから足すほうが早く形になります。
型を選んだあとに増やしていく順番
最初から完成形を目指す必要はありません。公開後に足していける構成にしておけば、必要に応じて広げられます。
名刺型から営業型へ進むなら、サービス紹介と実績を足します。営業型から採用型へ進むなら、募集要項と仕事内容を足します。土台となる会社概要と問い合わせは共通なので、作り直しにはなりません。
見てからwebでは、契約前に動くトップページを最大3案まで無料で制作します。どの型で作るとどう見えるかを実物で確認してから、全ページ制作に進むか判断できます。制作費は0円で、LIGHT月額9,900円が1〜2ページ、BUSINESS月額14,900円が3〜7ページ、RECRUIT月額19,900円が8〜12ページです。税別、最低契約6ヶ月、初回は3ヶ月分の先払いになります。月額には月3回までの更新、SEO、SSL、サーバーとドメインの管理が含まれます。13ページ以上は別途見積もりです。
予約や決済、会員機能を最初から組み込みたい場合は、専用の仕組みを持つ制作会社のほうが合います。必要な機能を先に整理してから相談先を選んでください。
よくある質問
中小企業のホームページは何ページくらいが目安ですか
目的によって変わります。会社の実在を示すだけなら1〜2ページ、問い合わせを受けるなら4〜7ページ、採用まで含めるなら6〜12ページが一つの目安です。
参考にするサイトはどう探せばよいですか
同業だけでなく、自分が使いやすいと感じたサイトを見てください。なぜ分かりやすかったかを言葉にすると、制作会社に伝わりやすくなります。
複数の目的を1つのサイトで満たせますか
満たせますが、優先順位をつけてください。トップページで全部を同じ強さで見せると、どの読者にも届きにくくなります。
あとからページを増やすことはできますか
できます。会社概要と問い合わせが土台になるため、作り直さずに足していける構成です。増やす場合の費用と手順は、契約前に確認してください。
他社のサイトの構成をそのまま真似してもよいですか
構成の考え方は参考にできます。ただし文章や写真をそのまま流用するのは避けてください。事業の中身が違えば、必要な情報も変わります。
まとめ
中小企業のホームページは、名刺型、営業型、採用型、店舗型の4つに整理できます。参考にすべきは業種や見た目ではなく、そのサイトが何のために作られているかです。
目的を一つに絞ると、必要なページと不要なページが分かれます。名刺型なら1〜2ページ、営業型なら4〜7ページ、採用型なら6〜12ページ、店舗型なら3〜6ページが目安になります。
最初から完成形を目指す必要はありません。会社概要と問い合わせを土台に置き、必要が出た段階で足していく順番のほうが、早く公開できて費用も抑えられます。
