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ホームページリニューアルの見積書の見方 会社ごとに金額が違う理由

3社から見積もりが届いて、金額が倍以上違う。よくあることです。同じ話をしたはずなのに、なぜここまで開くのか。安いほうを選んでよいのか。判断がつかないまま時間だけが過ぎていきます。

金額差の多くは、見積書に書かれていない範囲の差から生まれます。何が含まれ、何が含まれないかを同じ形に並べ直すと、比べられる状態になります。

この記事でわかること

  • リニューアルの見積書に出てくる項目とその中身
  • 「一式」と書かれた行で確認すること
  • 会社ごとに金額が変わる4つの要因
  • 3社の見積もりを並べて比べる手順

金額の差は作業範囲の差から生まれる

見積金額の差は、技術力や品質より、含まれる作業の範囲によって生じます。同じ「トップページ制作」でも、原稿作成が入るかどうかで工数がまるで変わります。

相場を持ち出して高い安いを判断すると、判断を誤りやすくなります。会社の規模、制作の進め方、公開後の対応まで含むかどうかで、適正な金額は変わるためです。見るべきは金額そのものではなく、その金額で何をしてもらえるかです。

依頼先の選び方全体はホームページリニューアルの依頼先の選び方にまとめています。ここでは見積書の読み方に絞ります。

リニューアルの見積書に出てくる項目

新規制作と違い、リニューアルの見積書には既存サイトを引き継ぐための項目が入ります。ここが省かれている見積もりは、後から追加費用が出る可能性があります。

ディレクション費・企画費

打合せ、進行管理、構成案の作成にかかる費用です。金額の根拠が見えにくい項目ですが、ここが薄い見積もりは、進行の管理を発注側が担う前提になっていることがあります。誰が何回打合せに入るかを確認してください。

現行サイトの調査・分析

今のサイトの構成、アクセス状況、URLの一覧を調べる作業です。この項目がない場合、今のサイトを見ないまま新しく作る進め方になっている可能性があります。調査の結果を報告書で受け取れるかも聞いておくと判断材料になります。

デザイン費

トップページと下層ページで単価が分かれるのが一般的です。下層ページが「一式」でまとめられている場合は、何ページ分かを確認してください。デザイン案を何案出すか、修正は何回までかも金額に影響します。

コーディング・実装費

デザインをブラウザで表示できる形にする作業です。スマートフォン対応が別項目になっているか、含まれているかを確認します。別項目で外せる形になっている場合、外すと後で困ります。

原稿・写真の移植と作成

既存の文章と写真を新しいサイトへ移す作業と、新しく書き起こす作業は別物です。移植は何ページ分か、書き起こしは何ページ分かを数字で確認してください。ブログ記事や実績ページが多い場合、ここが金額を大きく動かします。

URLの転送設定

ページのURLが変わる場合、旧URLから新URLへ転送する設定が必要です。ページ数が多いほど作業量が増えます。この項目が見積もりに無いなら、URLを変えない前提なのか、作業が想定されていないのかを聞いてください。詳しくは検索順位を落とさないためのURLとリダイレクトの引き継ぎで説明しています。

公開作業・切り替え

サーバーへの設置、ドメインの向き先変更、公開前のテストが含まれます。会社メールが同じサーバーにある場合の配慮が入っているかも確認してください。

公開後の保守・更新

月額で計上される項目です。何が含まれるかは会社によって幅があります。サーバー管理だけの場合と、内容の更新まで含む場合では性質が違います。確認項目はホームページの保守契約で確認することにまとめています。

「一式」と書かれた行の読み方

「サイト制作一式」とだけ書かれた見積書は、金額の妥当性を判断できません。一式の中身を分解してもらうよう依頼してください。

依頼するときは、否定的に聞く必要はありません。社内で説明する必要があるので内訳がほしい、と伝えれば十分です。応じてもらえない場合、その姿勢自体が判断材料になります。

分解してもらうときに指定するとよいのは、ページ数、デザイン案の数、修正回数の上限、原稿作成の有無、写真素材の扱い、公開後の対応範囲です。この6点が数字で書かれていれば、他社と並べられます。

会社ごとに金額が変わる4つの要因

同じ要望でも金額が変わるのは、次の4つのどれかが違うためです。どれが原因かが分かると、高い側が不当なのか妥当なのかを判断できます。

原稿と写真を誰が用意するか

発注側がすべて用意する前提と、制作会社が取材して書き起こす前提では、工数が大きく違います。安い見積もりは、原稿を発注側が全部書く前提になっていることがあります。書けるかどうかを社内で確認してから比べてください。

デザインをどこまで作り込むか

既存のテンプレートを調整する進め方と、白紙から作る進め方では金額が変わります。どちらが良いかは目的次第です。会社案内が主目的なら、テンプレートの調整で足りる場合もあります。

公開後の対応が含まれているか

制作費だけを見ると安く見えても、公開後の更新が都度課金なら、年間では逆転することがあります。1年分、3年分の総額に直して比べてください。

会社の体制と担当の人数

ディレクター、デザイナー、エンジニアが分業する体制と、少人数で完結する体制では単価が変わります。分業のほうが対応範囲は広く、少人数のほうが小回りは利きます。規模と要望が合っているかで選んでください。

見積もりを比べる前に、仕上がりを無料で確認できます。

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3社の見積もりを並べて比べる手順

比較で大事なのは、同じ表に同じ項目で並べ直すことです。届いた形式のまま見比べると、必ず見落としが出ます。

確認する項目比べ方
ページ数トップと下層を分けて数える
デザイン案の数何案から選べるか
修正回数上限と、超えた場合の費用
原稿作成含む・一部含む・含まない
写真撮影あり・素材購入・持ち込み
URL転送対象ページ数と作業の有無
公開後の更新月額に含む回数と範囲
1年目の総額制作費+月額×12ヶ月

最後の行が要点です。制作費だけで比べると、月額の差が見えません。1年目と3年目の総額を出すと、順位が入れ替わることがあります。

並べた結果、どうしても差が説明できない項目が残ったら、その会社に直接聞いてください。説明できる会社と、曖昧に返す会社で差が出ます。

金額以外で判断材料になること

見積もりを取る過程そのものが、その会社と仕事をした場合の予行演習になります。金額の欄以外にも判断材料はあります。

見積もりが出るまでの速さと丁寧さ

依頼から見積もりまでの対応は、制作中の対応の目安になります。質問への返答が遅い、聞いたことに答えていないという状態は、着手後も続くと考えたほうが現実的です。

できないことを言うか

予算内では難しい、この機能は別のサービスを使ったほうがよい、と伝えてくれる相手は、後の食い違いが少なくなります。すべて可能ですという返答は、範囲が曖昧なまま進むサインでもあります。

追加費用が発生する条件が書かれているか

ページを追加した場合、修正回数を超えた場合、公開日を早めた場合。どんなときに追加費用が発生するかが見積書か契約書に書かれているかを確認してください。書かれていないと、その都度の相談になります。

月額で持つ形と比べる場合

制作費を一括で払う形以外に、制作費をかけず月額で持ち続ける形もあります。前者は資産として持つ考え方、後者は使い続ける費用として持つ考え方です。

見てからwebは後者にあたります。制作費は0円で、LIGHT月額9,900円が1〜2ページ、BUSINESS月額14,900円が3〜7ページ、RECRUIT月額19,900円が8〜12ページです。税別、最低契約6ヶ月、初回は3ヶ月分の先払いになります。月額には月3回までの更新、SEO、SSL、サーバーとドメインの管理が含まれます。写真撮影、動画制作、ロゴ制作、原稿の大幅な作成、13ページ以上は別途見積もりです。

どちらが向くかは、サイトを何年使い続けるか、更新がどれくらい発生するかで変わります。長く同じ内容で使い続けるなら一括のほうが安く収まることもあります。損得の考え方は月額不要と月額制はどちらがいいかで整理しています。

よくある質問

一番安い会社を選んで問題ありませんか

安い理由が分かっていれば選択肢になります。原稿を自社で全部書く前提、公開後の対応が別料金といった理由が説明できるかを確認してください。理由が分からないまま選ぶのは避けたほうが安全です。

相場が分からず判断できません

相場より、1年目と3年目の総額を出して比べるほうが判断しやすくなります。制作費だけでは、月額や追加費用の差が見えません。

見積もりの内訳を出してほしいと言っても失礼になりませんか

失礼にはあたりません。社内説明のために内訳が必要だと伝えれば十分です。むしろ出せる会社かどうかを見る機会になります。

相見積もりは何社くらいが適切ですか

3社前後が扱いやすい数です。増やすほど比較の負担が上がり、判断が遅れます。同じ条件書を渡すことのほうが結果に効きます。

見積もりから金額が変わることはありますか

要望が増えれば変わります。どんなときに追加が発生するかを、契約前に文章で確認しておいてください。

まとめ

リニューアルの見積書は、金額より含まれる範囲を見てください。現行サイトの調査、原稿と写真の移植、URLの転送設定、公開後の更新。この4つが入っているかで、後から出る追加費用が変わります。

「一式」で書かれた行は、ページ数、デザイン案の数、修正回数、原稿作成の有無、写真の扱い、公開後の範囲に分解してもらってください。分解したうえで、同じ表に並べ直します。

比べるときは制作費だけでなく、1年目と3年目の総額で見ます。金額差の理由が説明できる会社かどうかも、あわせて判断材料にしてください。

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