ホームページリニューアルの依頼先の選び方 引き継ぎで確認する項目
制作会社を何社か比べているうちに、どこも同じことを言っているように見えてくる。リニューアルの相談でよく起きることです。実績もきれいで、担当者の感じも悪くない。それでも決め手が見つかりません。
新しく作るときと違い、リニューアルにはすでに動いているサイトを引き継ぐという工程があります。ここに何が含まれるかは会社によって差が出ます。比べる軸をそこに置くと、見えていなかった違いが出てきます。
この記事でわかること
- 新規制作の依頼先選びとリニューアルで違う点
- ドメイン・サーバー・データの所有を確認する順番
- 現行サイトを調べてから提案してくれるかの見分け方
- 公開作業と切り替えで確認しておく項目
リニューアルの依頼先選びは、引き継ぎの巧拙で差がつく
リニューアルで会社ごとに最も差が出るのは、デザイン力より引き継ぎの設計です。今のURL、原稿、写真、問い合わせ先、外部サービスとの連携をどう受け継ぐかで、公開後の結果が変わります。
新規制作なら、ゼロから決めていけます。リニューアルには前提があります。すでに検索から人が来ているかもしれませんし、名刺やチラシに載せたURLが動いているかもしれません。取引先がブックマークしているページもあります。これらを踏まえずに作り直すと、見た目は良くなったのにアクセスが減るという結果になりかねません。
制作会社の選び方の基本はホームページ制作会社の選び方にまとめています。ここではその上に、リニューアル固有の確認項目を重ねてください。
依頼前に自社で確認しておく3つの所有情報
比較検討に入る前に、ドメイン・サーバー・サイトデータの3つが誰の名義で、誰が管理しているかを確認します。ここが不明なままだと、どの会社に頼んでも見積もりが概算のままになります。
ドメインの名義と管理画面
会社名で取得したドメインでも、登録者が前の制作会社になっている場合があります。更新料の請求書、ドメイン管理サービスからのメール、担当者への確認で名義をたどってください。名義が自社でない場合、移管に相手方の協力が要ります。日数がかかるため、リニューアルの相談と並行して動かすと安全です。
サーバーの契約者と会社メールの扱い
ホームページと会社メールを同じサーバーで運用しているケースは珍しくありません。サーバーを移すとメールも止まります。今のサーバーに何が同居しているかを先に洗い出してください。見てからwebでも、既存のドメイン・サーバー・会社メールをそのまま使いながらホームページだけ新しくする進め方に対応しています。
原稿・写真・ロゴの元データ
サイトに載っている文章と写真を、そのまま新しいサイトへ移せるかを確認します。制作会社が用意した写真素材は、契約が終わると使えなくなることがあります。ロゴのデータ、会社案内のパンフレット、過去に撮った写真の元ファイルがどこにあるかを、社内で先に集めておくと相談が早く進みます。
提案を聞くときに見るポイント
提案の良し悪しは、今のサイトをどれだけ見てから話しているかで判断できます。現状に触れずデザイン案から始まる提案は、リニューアルの提案としては情報が足りません。
現行サイトの何が問題かを言えるか
問い合わせが少ない理由は、デザインとは限りません。スマートフォンで読めない、事業内容が伝わらない、そもそも検索で見つからないなど、原因の階層が違います。相談の段階で今のサイトを見て、どこから直すべきかを言える相手は、公開後の話もできます。原因の切り分け方はホームページで集客できない原因の切り分け方でも整理しています。
URLをどうするかを最初に説明するか
ページのURLを変えるか、変えるならどう転送するかは、リニューアルの成否に直結します。この話が見積もりの後半に出てくる、あるいは質問して初めて出てくる場合は、作業として想定されていない可能性があります。検索順位を落とさないためのURLとリダイレクトの引き継ぎもあわせて確認してください。
公開後に誰が何を更新するかを決めているか
作って納品して終わりなのか、その後の更新まで含むのかで、費用の性質が変わります。お知らせの追加、料金の変更、スタッフの入れ替えは必ず発生します。自社で直せる範囲、依頼する範囲、依頼したときの費用と納期を、契約前に文章で確認しておいてください。
合わない場合に断ってくれるか
予約システムや会員機能を組み込みたい、大量のページを短期間で作りたいといった要望には、向く会社と向かない会社があります。何でもできると答える相手より、できない範囲を先に言う相手のほうが、後の食い違いは少なくなります。
今の制作会社との関係をどう整理するか
現在の制作会社に不満があっても、いきなり契約を切らないほうが安全です。ドメイン移管、データの受け渡し、公開の切り替えで、相手の協力が必要になる場面があります。
順番としては、次の依頼先を決め、引き継ぎに必要なものを一覧にしてから解約を伝えます。伝える内容は、解約希望日、ドメインの移管を希望する旨、データの受け渡し方法にとどめてください。不満を並べても引き継ぎは早くなりません。
同じ会社に続けて頼む選択もあります。今のサイトの構造を知っているぶん、調査の手間が省けます。判断の基準は、こちらの要望を聞いて直してくれた実績があるかどうかです。何度言っても直らなかったことは、リニューアルしても直らないと考えたほうが現実的です。
見積もりと契約で確認する項目
リニューアルの見積もりでは、新規制作にはない項目が入ります。現行サイトの調査、原稿と写真の移植、URLの転送設定、公開の切り替え作業がそれにあたります。
移植の範囲がページ単位で書かれているか
既存のページをそのまま移すのか、書き直すのか、削るのかで作業量が変わります。全ページ移植と書かれていても、ブログ記事が含まれるかは別の話です。何ページ分が対象かを数字で確認してください。
公開日と切り替えの時間帯
切り替えの瞬間は、一時的にサイトが見えなくなることがあります。営業時間中を避けるか、事前に社内へ知らせるかを決めておきます。会社メールを同じサーバーで使っている場合は、メールが止まらない段取りかどうかも聞いてください。
公開後の修正がいつまで無償か
公開直後は、誤字や表示のずれが見つかります。何日以内なら無償で直すか、その後はどう扱うかを契約前に確認します。この線引きが曖昧だと、小さな修正のたびに費用の相談が発生します。
解約するときにサイトがどうなるか
月額で持つ形の場合、解約後にデータを引き渡せるか、ドメインを持ち出せるかを確認しておきます。詳しい確認項目はホームページの保守契約で確認することにまとめています。
入札や相見積もりで進めるとき
複数社に声をかける場合は、同じ条件書を全社に渡してください。条件が違うまま集めた見積もりは、金額を並べても比べられません。
条件書に入れるのは、目的、想定ページ数、既存サイトのURL、移植したいページ、公開希望日、社内の担当体制です。予算の上限を伝えるかは判断が分かれますが、伝えたほうが提案の粒度はそろいます。書き方はホームページ制作の依頼書の書き方を参考にしてください。
声をかける社数は3社前後で十分です。増やすほど比較の負担が上がり、判断が遅れます。決められないときは、金額ではなく、現行サイトの課題を一番正確に言い当てた会社を選ぶ方法があります。
契約前に仕上がりを見て決める方法
提案書と実績だけでは、自社のサイトがどうなるかは想像しづらいものです。仕上がりを見てから決められるなら、比較の悩みはかなり減ります。
見てからwebでは、契約前に動くトップページを最大3案まで無料で制作します。必要な情報は基本的に今のホームページのURLだけで、打合せは2回まで、制作の目安は3営業日以内です。実際の見え方を確認してから、全ページ制作に進むかどうかを判断できます。進まない場合の費用はかかりません。
制作費は0円で、公開後はLIGHT月額9,900円、BUSINESS月額14,900円、RECRUIT月額19,900円です。税別、最低契約6ヶ月、初回は3ヶ月分の先払いになります。月額には月3回までの更新、SEO、SSL、サーバーとドメインの管理が含まれます。予約や決済、会員機能を組み込む大規模なサイトには向かないため、必要な機能を先に伝えてください。
よくある質問
今の制作会社に知られずに他社へ相談できますか
相談は可能です。ただしドメインの移管やデータの受け渡しが必要になる段階では、相手への連絡が避けられません。切り替え日を決めてから伝える順番にすると、進行が止まりにくくなります。
ドメインが制作会社の名義でした。どうすればよいですか
まず移管に応じてもらえるかを確認してください。応じてもらえる場合は移管の手続きに数日から数週間かかります。応じてもらえない場合、新しいドメインで作り直し、旧サイトから転送してもらう方法が残ります。
制作会社は何社に声をかけるべきですか
3社前後が目安です。比較の材料がそろい、判断が長引きにくい社数になります。同じ条件書を渡すことのほうが、社数より結果に効きます。
今のサイトのページをすべて残す必要はありますか
ありません。アクセスがほとんどないページや、内容が古くなったページは減らす判断もあります。ただし外部からリンクされているページや、検索から人が来ているページは、削る前に転送の設定を決めてください。
デザイン案を見せてくれる会社は少ないのですか
契約後に着手する会社が多い進め方です。契約前に実物を見て判断したい場合は、その条件で探すという選び方もあります。
まとめ
リニューアルの依頼先選びでは、デザインの好みより引き継ぎの設計を見てください。ドメイン、サーバー、原稿と写真の所有を自社で確認してから相談に入ると、見積もりの精度が上がります。
提案を聞くときは、今のサイトの何が問題かを言えるか、URLの扱いを最初に説明するか、公開後の更新を誰がやるかを決めているかの3点を確認します。相見積もりでは同じ条件書を渡し、3社前後にとどめると判断しやすくなります。
比べても決めきれないときは、仕上がりを先に見る方法があります。実物を見てから契約を判断できれば、想像だけで選ぶ必要がなくなります。
